自民党の総裁選を巡り、国民民主党の玉木代表は21日、新総裁は「野党との調整が最初の仕事だ」と述べるとともに、選挙中に交渉や調整が行われる可能性もあるとの見方を示した。
富山市で街頭演説を行った玉木氏は、翌日に公示される自民総裁選に言及し、与党が過半数を割っていることから「仮に総裁に選ばれたとしても、そのまま首相ということではない」と指摘した。
そして、来月4日に新総裁が決定した後、「我が党を含めた野党と色々な協議をして、どこまで協力が得られるのかどうか、野党との調整が新総裁の最初の仕事になると思う」と述べた。
その上で、「誰がなるかより、何をするかだ」として、国民が求める政策の実現を新総裁に迫る考えを示した。
また、新総裁の誕生に先立ち、「様々な交渉や調整が、総裁選中もあると思う」との見方も示した。
一方、国会での首相指名選挙を巡っては、演説後の記者団の取材に対し、「理論的に言えば、野党がまとまれば首相を野党から出せる」としつつ、「基本政策の一致がないと、すぐ政権はばらけてしまう」と指摘。
安全保障政策や、原発を含むエネルギー政策などで「一定の合意がないと難しい」とした上で、「自民党総裁選の動きや結果もよく見定めながら、どのような対応がベストなのか考えていきたい」と述べた。