価格高騰が止まらない中、18日は初めてのコメ作りの話題です。

埼玉・加須市でこの日収穫されたのは、埼玉県のブランド米「彩のきずな」です。

もっちりとした食感が特徴ですが、暑さに強いため、2025年の記録的猛暑にも耐えて新米がおいしくできあがりました。

試食した人は「硬かったけどおいしかった」「埼玉のお米食べたことないの、本当は。今回初めて。だけどこんなおいしいとは思わなかった」と話しました。

今回の「収穫祭」に参加したのは農家ではなく、バス会社の社員やその家族など約160人。

「株式会社平成エンタープライズ」は、もともとコロナ禍にバスツアー向けのイチゴを栽培していました。

そんな中、コメ農家の後継者不足の現状を聞いたことで、新たにチャレンジすることを決めたそうです。

約2haの後継者のいない田んぼを借りて、2025年6月に田植えを行いました。

社員全員が未経験でしたが、地元農家のアドバイスもあり、7トンのコメを収穫することができました。

約1400人の社員に3kgずつ配布する予定だということです。

株式会社平成エンタープライズ・田倉貴弥社長:
若い子たちにバス事業も農業もやっていただきたいってことで僕らやっているので、「コメも会社で配給しますから」みたいなところを目指してみんなでやっていきたい。

コメ高騰のタイミングも重なった今回の取り組み。
3年後には、年間に1人が食べる量とされる60kgのコメを配布できるようにしたいということです。
地域の農業にも貢献する次のチャレンジが楽しみです。