中国では満州事変の発端となった柳条湖事件が起きた18日、関連の式典が行われました。北京の日本大使館は、反日感情の高まりに注意を呼びかけています。
中国では9月18日を「国辱の日」としていて、94年前、柳条湖事件が起きた東北部遼寧省の瀋陽では恒例の式典が行われました。
中国は、今年を「日本との戦争に勝利して80年」と位置づけ大規模な軍事パレードを行ったほか、18日は旧満州で細菌兵器の開発を行っていたとされる旧日本軍の「731部隊」を題材にした映画が公開されるなど宣伝活動を続けています。
こうしたなか、2024年9月18日には南部広東省の深センで日本人学校に通う男子児童が中国人の男に刺され死亡する事件が起きています。
事件が日本人を狙ったものか、過去の歴史と関係があるのかは明らかにされていませんが、深センの日本人学校は18日と19日を休校にしているほか、上海の日本人学校は18日はオンライン授業の対応をとっています。
北京の日本大使館は、外出時は大きな声で日本語を話すことを極力控えるようにするなど、中国に住む日本人に反日感情の高まりに注意するよう呼びかけています。