タイとカンボジアの国境地帯で当局や住民らの小競り合いが起き、カンボジアメディアは28人が負傷をしたと伝えています。
タイ軍によりますと、17日、東部サケオ県のカンボジアとの国境付近で鉄条網などを補強していたところ、カンボジア側の住民らおよそ200人が抗議活動を始めたということです。
住民が鉄条網を破壊し、木の棒や石を投げるなどの暴力行為に及んだため、タイ側は催涙ガスやゴム弾を使用して制圧したとしています。
一方、カンボジア政府は、タイの挑発的な行動により多くの民間人が被害を受けたと発表し、地元メディアは28人が負傷したと伝えています。
両国の国境をめぐる対立は今年7月、軍事衝突に発展し、停戦後も緊張状態が続いています。