中国・上海の動物園で人気のチンパンジーを巡り、ある問題が起きている。
子どものチンパンジーが、“スマホ中毒”だと話題になっているのだ。
人間のように画面を見入ったり、画面を触ろうと…
パンダやキリンなど200種類以上の動物が展示されている上海野生動物園。

観光客や子どもたちに人気の動物園で飼育されているのは、2歳のオスのチンパンジー「ディンディン」。

記者リポート:
いました、ディンディンです!元気に動き回っています。
三輪車に乗ったり、走り回ったり、活発で好奇心旺盛。
そんな「ディンディン」を巡って、SNSで話題になっているのが…。

まるで人間のようにスマホの画面を見入ったり、画面を指で触ろうとする様子。

来園客:
あ!マネしてる。マネしてる。画面にさわれなくて、どうすることもできない。

スマホから流れる音楽に合わせて踊っているのか、「ディンディン」はその場で回転。来園客からは歓声が上がる。

このような動画が中国のSNSでいくつも公開され、「ディンディン」が“スマホ中毒”になったと話題になった。
こうした事態に、動物園側は対策に乗り出した。

展示室の横には、「スマホを見せないで」と来園客に注意を呼びかける看板が設置された。

しかし、看板を無視してガラス越しにスマホを見せようとする人が後を絶たず、視力が悪化することなどを懸念した動物園は公式SNSでこう呼びかけている。

「皆さん、マナーを守って動物園を楽しみましょう。動物にスマートフォンを見せないでください。視神経へのダメージや異常行動、心理的ストレスを避けるためです」

動物園が呼びかけて以降は、スマホを見せる客の姿は激減しているという。
(「イット!」9月17日放送より)