古い布を裂いて織り上げアート作品づくりる岩手県の工芸品「裂き織」が、ヨーロッパの文化とコラボレーションしました。
大阪・関西万博のプロジェクトとして、「裂き織」の会社とオーストリアの靴職人が、アート作品づくりに取り組んでいます。
9月17日は、滝沢市で裂き織の事業を展開する「さっこら シェア グローバル」の石頭悦代表と、オーストリアの靴職人マティアス・ウィンクラーさんが県庁を訪れ、プロジェクトについて説明しました。
EU(ヨーロッパ連合)では、大阪・関西万博の関連でヨーロッパと日本の文化を融合したアート作品を作るプロジェクトを行っていて、デザイナーなど5人が日本各地に1カ月滞在し、作品づくりにあたります。
マティアスさんは普段、使い古しのじゅうたんやレザー、空き缶などの素材をリサイクルし靴を製作していて、古い布を再利用する裂き織に魅力を感じ、今回のコラボに至ったということです。
県に説明を行った17日は、部屋に飾られている裂き織を見つけて、笑顔を見せる場面もありました。
さっこら シェア グローバル 石頭悦代表
「日本の”もったいない精神”を、色々な人に知ってもらう機会になるのかなと」
靴職人 マティアス・ウィンクラーさん
「裂き織の活用法や作り方の新しいアイデアが生まれると良い」
今後、マティアスさんが集めた素材で合わせて5点ほどの裂き織の作品を制作するということで、万博のEU館では、10月3日から作品づくりの様子を映像で紹介する予定です。