ペダル付き電動バイクなどいわゆる「小型モビリティ」の種類やルールが複雑化する中、現場で活動する警察官のための研修会が開かれた。参加者は実際に操作しながら乗り物ごとの違いなどを確認した。

天童市で開かれた研修会には、各警察署の地域・交通担当の警察官など約50人が参加した。
“小型モビリティ”の車種やルールが複雑化する中、現場で取り締まりなどを行う警察官が適切に対応できるようにするため、県警が初めて企画した。

「ここを回してもらうと進む。時速20キロモードで走るが、最大時速30キロまで出る」

たとえば、このペダル付き電動バイク「モペット」は、「原付バイク」と同じ扱いで運転免許が必要。
ヘルメットの着用も義務付けられている。

これに対し、特定小型原動機付自転車に分類される「電動キックボード」は、時速20キロ以下のものは運転免許が必要なく、ヘルメットの着用も努力義務。

県内でもレンタルが可能な電動キックボードに乗ってみると…。

(リポート)
「電動キックボードに初めて乗ったが、かなりスピードが出てすいすいと進みます。私が試したのは時速20キロまで出るモードで、緑のランプが点灯している状態。この状態だと車道しか走れませんが、ボタンを押してモードを切り替えて緑のランプが点滅している状態だと時速6キロまでしか出ないので、自転車OKの歩道でも走ることができます」

参加した警察官は、乗り物ごとのルールや操作方法について説明を受けた後、実際に乗って違いを確かめていた。

(長井署から参加)
「わかるところもあれば、まだわかっていないところもあったので、そういう面でも勉強になったので良かった」

「今後、悪質な乗り方や危険な乗り方をする人がいれば、しっかりと注意できるように、さらに自分で勉強して頑張りたい」

(県警本部 交通企画課・横倉友裕室長)
「小型モビリティの特性など十分理解してもらえたと思う。今後、山形県でも稼働台数が増加していくものと予想されるが、現場で適切に自信を持って対応してほしい」

県警によると、法律が変わった2023年以降、県内での小型モビリティに関する検挙は6件となっている。

さくらんぼテレビ
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