北アルプスでは秋山シーズンに入り、富山県警山岳警備隊が17日から遭難救助訓練を始めました。
訓練を前に出発式が上市警察署で行われ、遭難救助にあたる県警山岳警備隊の隊員など22人が参加し、県警の福山大地域部長が「安全な救助方針に沿って、チームワークの更なる強固な醸成に努めてもらいたい」と激励しました。
県警によりますと、去年1年間に県内で発生した山岳遭難は127件で、このうち32件が9月から11月の秋山シーズンの事故でした。
救助訓練は今月25日まで北アルプスの剱岳や黒部源流域、朝日岳などで行われ、隊員たちは今年は室堂周辺でクマの出没が相次いでいることから、クマスプレーを携帯するなどクマ対策を行い訓練に臨むことにしています。
*県警山岳警備隊 飛弾晶夫隊長
「秋山シーズンは、日に日に陽が落ちるのが早くなると同時に冷え込みも日に日に増してくるので、早出早着きは必須だが、防寒対策もしっかりと行い登山をしてもらいたい」