生徒の半数以上が離島留学生の県立奈留高校で、近くの中学校と同じ給食メニューの提供が9月から始まりました。
長崎県内で初の取り組みです。
五島市の二次離島・奈留島にある県立奈留高校です。
9月2日、午前中の授業を終えた生徒たちが調理室に集まりました。
これから近くの給食センターで作られた「給食」を食べます。
この日のメニューはアジの南蛮漬けにスープなど4品。
隣接する奈留小中学校の給食メニューから牛乳を除いた昼食が高校にも提供されます。
生徒
「給食に感謝していただきます」
全日制の県立高校にいわゆる「給食」はありません。
しかし、奈留高校では、全校生徒の半数を超える16人が島の外から入学した「離島留学生」で、このうち7人は60代から70代の「島親」の家で暮らしています。
生徒や保護者などへのアンケートでも、給食の導入は弁当を作る人の負担軽減につながるなどの意見が上がりました。
生徒(離島留学生)
「お弁当も恋しいけど、給食の懐かしさもあって、あと、温かくておいしかったです」
生徒(島内)
「(里親は)めっちゃ、喜んでましたね、もう朝早く起きなくて済む、ってめっちゃ喜んでました」
生徒(離島留学生)
「福岡県から来ました」「(里親は)助かる、と言ってました」
奈留高校での昼食費は月に5450円で、9月は25人が希望したということです。