“ポスト石破”は誰になるのか。自民党の大阪府連会長を務めていた青山繁晴参議院議員は、今回の総裁選を「オールド総裁選」と評し、「総裁選の立候補に必要な20人の国会議員の推薦人は、旧派閥や支援組織・企業の意向が反映されるもので、主権者である党員の意思が反映されていない」と批判しました。
■青山議員「“弱い順番”に立候補を表明している」
“ポスト石破”有力候補の顔ぶれです。
茂木敏充前幹事長(すでに出馬表明)
小泉進次郎農水相(出馬の意向)
高市早苗前経済安保相(出馬の意向)
小林鷹之元経済安保相(出馬の意向)
林芳正官房長官(出馬の意向)
茂木前幹事長以外の4人は、9月15日からの週の間にも立候補を正式表明する見通しです。
この顔ぶれについて、青山議員は「“弱い順番”に立候補を表明している」と指摘しました。
【自民党 青山繁晴参院議員】「“弱い順番”から立候補表明されていますよね。総理大臣、その前に総裁になれるのはたった1人ですから、客観的に見て一番強い小泉さんは、まだ地元と話しただけですよね。茂木さんが最初に手を挙げたっていうのは、『可能性が低い』っていうのを、長い経験でよくわかっていらっしゃるからですね」
■「オールド総裁選」「党員の意思を尊重していない」
そして青山議員は「オールド総裁選」と題して、この“ポスト石破”を選ぶ総裁選が、「党員の意思を尊重していない」と批判しました。
【自民党 青山繁晴参院議員】「『オールド総裁選』っていうのは、申し訳ないけどこの番組を含めて“オールドメディア”では『推薦人20人集めたら』ってことをずっと強調されているんですけど、よく考えて欲しいんですよね。その推薦人っていうのは本当に主権者のためになっているのか。(※自民党総裁選への出馬には党所属の国会議員20人の推薦が必要。)
去年の秋(の総裁選に)、私も手を挙げて、最初40数人が『推薦人になりたい』と言ってこられて、それがどんどん旧派閥・派閥や支持団体・支持企業から剥がされていった。
よくわかったのが、推薦人は主権者の意思じゃなくて、旧派閥それから麻生派という派閥、それから支援企業・支援団体の手によって決められていて、実際僕はその支援団体の会長とも電話で話したことがありますけど、『うちの議員。うちの議員』とおっしゃるんです」
■総裁選の「推薦人」は「旧派閥・派閥、支援団体・企業の意向を反映」
(Q.派閥は「麻生派」を除いて解体されたと言われていますが?)
【自民党 青山繁晴参院議員】「解体されていません。実態は残っています。でもそれよりもっと強いのが、支援団体です。例えば害のない範囲内で言うと、農協や郵便局などは、その団体から議員を送り出しています。
そうすると、例えば農協と“談合”している議員しか推薦できないと。それだからずっと同じところをグルグル回ってるわけですよ。政治も経済も。だから賃金も上がらないので、だからこの“オールド総裁選”を例えばあえて言うと、党員投票が今回カギだと言っているんだったら、党員をどれぐらい集められているかってことも基準にすべきです。
私4年連続1位なので、我田引水になっちゃうんですけど、私今回手を挙げてないので、誤解を避けつつも申し上げると、4年連続党員(獲得)数1位という数字っていうのが、なぜか発表されないんですよ。
毎年、(党員獲得数)ベストテンを発表しているのに、今年だけもう決まってから数カ月経っても発表しないんですよ」
(Q.なぜなんですか?)
【自民党 青山繁晴参院議員】「理由は小渕組織運動本部長にお聞きしたら『青山さんがぶっちぎりの1位だけど、参院選とかいろいろあるから』ってことでしたが、参院選が終わってからも随分日が経ってるんで…
だから党員数を重視しないというのがはっきりしてるから、少なくとも推薦人制度を全部やめろってことでなくても、党員の意思をあらかじめ候補者に反映させないと、結局古い仕組みで、企業や団体が裏で動いて、推薦人を決めて、候補が決まってから党員投票というんじゃ実は限られたところしか、主権者・党員の方の手が伸びないことなので、『全く古い』と思った」
(関西テレビ「newsランナー」2025年9月15日放送)