パン・菓子の製造や販売を手がける新潟県長岡市の山忠製菓リェヴルが新潟地裁長岡支部へ自己破産を申請し、破産手続きの開始決定を受けたことが分かった。
民間の信用調査会社・帝国データバンク長岡支店によると、1968年に創業し、2006年8月に法人改組された山忠製菓リェヴルは、天然酵母を使ったパンやアレルギーを考慮した卵・牛乳を使わない身体に優しいケーキ・パンなどを中心に、地元主婦層から根強い人気を経て、本店のほか「Lievre古正寺店」の2店舗を運営。2007年7月期には年売上高約7600万円を計上していた。
しかし、競合激化などから「Lievre古正寺店」を閉店し、本店1店舗のみの運営となり事業規模は縮小。2024年7月期の年売上高は約2900万円にとどまっていた。
その後も収益状況は悪化し、先行きの見通しが立たなかったことから8月5日までに事業を停止していた。
負債は債権者約51人に対し、約6592万円に上っている。