岩手県大槌町では地元の高校生が被災地の「まち歩き」イベントを開催し、東日本大震災当時の状況や教訓を伝えました。

9月15日は大槌高校の「復興研究会」に所属する生徒15人がガイドを務め、町内の津波追悼施設などを巡るまち歩きを行いました。

参加したのは名古屋市の名城大学の学生23人で、5つのグループに分かれ、高校生たちの説明を聞きながら津波被害にあったエリアなどを訪れました。

大槌高校の復興研究会では、2013年から被災地の定点観測や県内外の学校との交流を通して震災の記憶や復興の歩みを伝えています。

大槌高校復興研究会
「こっちが震災前の役場庁舎。これが津波に遭った庁舎」

津波が直撃した旧大槌町役場の跡地では災害対応に当たっていた職員など40人が犠牲になったことを伝えていました。

まち歩きの後はグループごとに感想を語り合い、避難の大切さなど震災の教訓を共有していました。

名城大学の学生
「早く逃げなきゃいけない、なるべく高いところに逃げなきゃいけないという不安な気持ちで、この道を歩いていたとすごく肌で感じた」

大槌高校復興研究会 林佳吾さん(3年)
「大槌の出来事を後世に伝えていくのが一番の私たちの使命。詳しく伝えることができて(互いに)良い学びになったと思う」

大槌高校の復興研究会では今後も「まち歩き」イベントなどを開催し、震災の記憶を語り継ぐ活動を続けていきたいとしています。

岩手めんこいテレビ
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