山形の秋の風物詩「日本一の芋煮会フェスティバル」が14日に開催された。物価高の影響などで前売り券・当日券ともに100円値上げしての開催だったが、ことしも完売となる盛況だった。
(リポート)
「主役の3代目鍋太郎で煮込まれる芋煮。重機も相まって大迫力です」
37回目の開催となった「日本一の芋煮会フェスティバル」。
会場の馬見ヶ崎川河川敷には、朝から当日券を求める行列が見られた。
調理が始まったのは午前4時。
サトイモ3.2トン・山形牛1.2トン・長ネギ3500本など、大量の食材が次々と大鍋に投入され、約3万食分の芋煮が調理された。
(リポート)
「サトイモをいただきます。ほくほくです。しょうゆのうまみがふわっと広がって、後から牛肉のうまみも追ってきました。とってもおいしいです」
2025年は悪天候の際の対応についてガイドラインを策定しての開催だったが、一時小雨が降ったものの、昼前には青空が広がった。
実行委員会は、熱中症対策についても備え安全な運営に努めた。
(日本一の芋煮会フェスティバル・五十嵐政治実行委員長)
「去年よりも休憩テント・日陰になるゾーンを増やした。飲み物を手軽に取り入れられるように、給水所の配置を来場者の動線含めて総合的に考えた」
14日の最高気温は28.8℃。
暑さによるトラブルもなく、訪れた人たちは心地よい風も感じながら芋煮を堪能していた。
(神戸から)
「初めて。ずっと来たかった。すごい迫力で楽しい。毎年ニュースで芋煮会を見ていて、大量調理だから見てみたいなと思って、去年のこの時期に決意をしてやっと来れた」
(千葉から)
「とってもおいしかった。こんなに大きい鍋でいっぱい芋煮を作っていてびっくりした」
物価の高騰などでチケットが2024年より100円値上げされたが、イベントの満足度の高さに、来場者からは理解する意見が多く聞かれた。
(神戸から)
「前売り券600円でこれだけもらえたらありがたい」
(岩手から)
「これだけのイベントなので100円上げるのはしょうがない。維持管理で必要なのではないか。具材の量は満足です」
(日本一の芋煮会フェスティバル・五十嵐政治実行委員長)
「3代目鍋太郎の迫力あるスケールの芋煮会をみなさんに楽しんでもらえてうれしい」
大鍋の芋煮は午後2時すぎに完売。
山形の秋の風物詩は盛況のうちに幕を閉じた。