観光名所でもあるイギリス・ロンドンにある時計塔、ビッグベンの横にある橋を埋め尽くす大勢の人たち。
市内の道路も多くの人であふれかえっています。
ここロンドンで行われたのは移民や難民政策に反対する大規模なデモ。
負傷者や逮捕者も出るなどデモは激しさを増しています。
イギリス国旗・ユニオンジャックやイングランドの旗を掲げ移民政策などに反対を訴える人たち。
参加者が掲げるプラカードには「警察官は見て見ぬふりをしている恥を知れ」と書かれています。
そう指摘された警察側はというと、広場の至る所に機動隊員が配備され一部のデモ参加者との間で小競り合いになる場面も見られました。
このデモは極右活動家トミー・ロビンソン氏が呼び掛けたもので、11万人から15万人が移民や難民政策に異を唱えました。
デモ参加者は「私たちは移民によって安全だと感じません」「恥ずべき政府だと思う。これほど無秩序な政府を見たことがありません」などと話します。
こうした抗議デモに反対する人たちも約5000人が集まり、「人権差別をやめよう」と声を上げました。
警察を挟んで、双方は一触即発の状態。
警察はデモ隊同士の衝突を抑え込もうと騎馬隊も投入し対応に当たりました。
しかし、一部の参加者との間で小競り合いとなり警察官26人が負傷しうち4人は重傷。
少なくとも25人が逮捕されました。
現地メディアによると逮捕者のうち3人は女性だということです。
イギリスでは亡命申請者が2002年以来最多を更新していて、不法移民などに対する反発が拡大しています。