SNSで活動する人を狙い、さまざまな企業名をかたってPRなどを依頼して金をだまし取る案件詐欺。
「イット!」に続々と情報提供が寄せられる中、新たに被害を訴えたのは4人の子供を育てながらコスメや車についてSNSに投稿している「はる」さんです。
SNSで活動する・はるですよさん:
ちょうどこの契約が入って来た時に高1の息子がいて、「なんかすごい案件入ってきたんだけど」「なんかすごくない?」みたいな。
9月7日、はるさんのもとに「Instagramであなたの素晴らしい投稿を拝見し、あなたのスタイルと全体的な雰囲気に深く魅了されました」と実在する美容商品オンラインショップの名をかたったアカウントからのPR案件依頼のメッセージが届きました。
SNSで活動する・はるですよさん:
(Q.依頼内容は?)4つの種類の化粧品を試して、それをPRしてほしいという案件でした。
はるさんにとって待望の美容商品のPR案件。
ところが、あまりの“高額報酬”に違和感を覚えます。
SNSで活動する・はるですよさん:
怖かったのが1回投稿につき(報酬が)4万8000円とか。ほかの企業さんも良くても1つの商品で1万~2万円なんですよ。報酬が。
結局、1年で15回PR投稿をして総額72万7500円を受け取る契約を交わしたはるさん。
すぐに、先払いするから口座を確認してほしいと依頼されます。
SNSで活動する・はるですよさん:
何もしていない状況なのに最初にお金が振り込まれるというのはどうしてなんだろう?って疑問はありましたね。
ところが、相手が指定してきたオンライン決済システムにアクセスすると“口座が凍結された”と告げられたため、はるさんはこれは“案件詐欺だ”と気づいたといいます。
SNSで活動する・はるですよさん:
すごいなだまされたなって感じで、「(口座)凍結」って見た瞬間「これか」って感じ。
「イット!」が報じた案件詐欺のニュースを見て共通した手口を知っていたというはるさん。
SNSで活動する・はるですよさん:
イット!のSNS案件詐欺を見た時に、すごい私は衝撃だったので。
詐欺と気づきやり取りを中断したはるさんに、詐欺グループは「このプラットフォームは東京人民法院の監督のもとで運営されており」と謎の文言で責め立ててきました。
「人民法院」とは中国語で「裁判所」の意味。
そもそもはるさんにPRを依頼してきたアカウントをよく見ると、外国人男性の複数の写真が投稿されているなど、不自然な点が多くみられました。
SNSで活動する・はるですよさん:
見返すと「なんか変だな」というのは後々思ったんですけど、大きな契約が入ってうれしい、そっちの(思いで)あまり周りが見えていないというか。
名前を悪用された美容商品のオンラインショップの運営元は、案件詐欺の問い合わせが複数来ていることを明かした上で、「全く関係ないので気をつけてほしい」としています。