立憲民主党は11日に、幹事長に安住衆院予算委員長を起用するなどの新執行部体制を決定した。

これを受けて、日本維新の会の藤田共同代表は12日、安住新幹事長について「最も注目すべき野党政治家の一人であり、非常に実力のある方だ」と持ち上げつつ、「トリッキーなことも得意な人物なので、しっかり見極めながら真摯に対応していきたい」と述べた。
その上で、立憲民主党の新執行部全体については、「超攻撃的な布陣だ」とし、「野党が連携すれば、これまで動かなかった政策も動かせる」と述べて、連携に前向きな考えを示した。

一方、国民民主党の榛葉幹事長は、安住氏について「切磋琢磨しながら、共にこの国のために頑張っていきたい」と述べる一方で「今回の人事には、野田元首相が増税を決断して解散した当時の政権メンバーが揃っている」と指摘した。本庄政調会長が岡田克也元幹事長の元秘書であり、渡辺広報委員長が枝野幸男元代表に近い存在とされていることから、本庄氏と渡辺氏を、それぞれ岡田氏と枝野氏の「分身」と呼び、「まるで『野田・安住・岡田・枝野体制』の復活だ」と述べて、新体制に批判な見解を示した形だ。
秋の国会に向けては、少数与党に対する野党各党の足並みがどこまで揃うかも今後注目される。