9月2日、県境に近い宮崎県都城市で野生のイノシシの豚熱感染が確認されたことを受け、12日、鹿児島県霧島市と曽於市で野生のイノシシへの豚熱ワクチンの緊急散布が行われました。
ワクチン散布は、野生のイノシシを介した豚熱の感染リスクを低減させるために実施されるもので、県内では初めての取り組みとなります。
12日朝、霧島市の霧島総合支所では、緊急散布を行うため、市の担当者や猟友会のメンバーらが3つのチームに分かれ、専門家から説明を受けました。
12日、豚熱ワクチンの緊急散布が行われたのは、発生地点から12キロ以内の霧島市と曽於市の山中の30地点です。
ワクチン入りのカプセルをビスケットで包み、イノシシをおびき寄せる餌とともに設置し、食べさせるもので、ワクチン入りのビスケット600個がイノシシが通る獣道などに仕掛けられたということです。
農研機構・平田滋樹さん
「農場での対策と野生のイノシシでの対策を合わせることによって、さらに豚熱の発生を両方で抑えらられると期待できます」