岡山・香川の頑張っているアマチュアアスリートを応援する「キラキラアスリート」。今回紹介するのは、倉敷市の宇野豪太選手(24)です。

岡山市南区の岡山市総合文化体育館で5月25日に行われた「岡山県障害者スポーツ大会 輝いてキラリンピック」のボッチャ競技。宇野選手は午前の部で行われたプールAで1位となりました。

午前の部では岡山県ボッチャ協会・杉本正治会長(74)から激励の挨拶の後、4つのコートに分かれてリーグ戦が行われました。車いすに座って競技をする「座位」の宇野選手は、同じく座位の中村優太選手(倉敷市)、立ち上がってボールを投げる「立位」の大橋芽依選手(早島支援学校)との3人でプールAのリーグ戦を戦いました。

宇野選手と大橋選手との試合では第2エンド先攻の宇野選手が、ゲームの最初に投じるジャックボールに続き、直後の1投目で青い球を好位置につけます。大橋選手も右上手からの積極的な強い投球で赤い球をジャックボールに寄せようとしますが、宇野選手の青い球を位置的に上回ることができません。

結局、大橋選手が持ち球を使い切った後、宇野選手が効果的にジャックボールの周囲に青い球を集め、5-0で勝利しました。

続く中村選手との試合では、第1エンドで1点先制されたものの、第2エンドで3点を獲得し逆転で2勝目。2勝0敗でリーグ1位となりました。
※大橋選手との試合の様子は動画をご覧ください。

表彰式の後に、宇野選手に大会の感想やボッチャ競技への今後の意気込みなどを聞きました。(撮影と聞き手:OHK岡山放送 西村和子)

Q:3人でのリーグ戦で優勝という結果に。今の気持ちは
(宇野豪太選手)
「日々の練習の成果が十分発揮できたかなと思っています」

Q:普段は週に何回、どれくらいの練習を?
「月に1,2回程度です」

Q:練習場所は?
「岡山のボッチャクラブに入っていて、その練習拠点である旭川荘やボッチャ協会が主催をする練習会など、協力いただける人々と一緒にできる時に練習をしています」

Q:ボッチャをやっていて、ここが一番楽しいなと思える瞬間は
「自分が苦手だったシチュエーションでうまくいくなど、練習を重ねることで、試合で発揮できた時にすごくやりがいを感じられます」

Q:今日はその練習の成果がどんなところで発揮できたか
「最初はあまり練習の成果が、うまくボールをコントロールできていなかったり、緊張でうまくいかなかった部分もあるんですが、途中からしっかりボールを近いところに寄せたりとか。(中村選手との)2試合目で1点取られるということになったんですが、それもその時の判断で、自分が1点取るよりは守りに回ろうという、その判断が的確にできたと思っています」

Q:2024年は岡山県代表として全国大会に出場。次の全国大会に出るとなった場合、これからどんな練習をまた積んでいきたい?
「今日の試合を受けて、このままだとやっぱり厳しい局面も出てくると思いますので、しっかり自分が思った通りにボールがコントロールできること。そしてきょう(中村選手に)1エンド取られた時みたいに、相手が近く寄せた時にはその場所を崩して、自分が有利な形に持っていけるように、戦略とコントロールとを鍛えていきたいと思っています」

Q:ボッチャ競技でこれから頑張りたいことは
「ボッチャはずっと続けていって、いろんな大会に出て行って、実力をどんどんつけていければと思っています」

リーグ戦では唯一、中村選手に1点を取られた場面を振り返り、大会規定の2エンドのうちトータルで判断が的確にできたこと、相手の攻撃をいかに崩して自分に有利な状況を作るかを次の目標にするといった上昇志向をインタビューを通してうかがうことができました。

2024年に佐賀県で開催された全国障害者スポーツ大会に上原安史選手(和気町)とともに岡山県代表で出場し、岩手県と三重県とのリーグ戦で見事1位に輝いた宇野選手。25年大会は岡山県・岡山市の推薦枠の関係で全国大会への出場はかないませんでしたが、24歳という若さを武器に、息の長いボッチャプレーヤーとして今後も県内そして全国の舞台での活躍が期待されます。

岡山放送
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