岩手県内で相次ぐクマの出没を受け、現場で対応する警察職員の人身被害を防ごうと、滝沢市で9月11日、県警によるクマへの対応を想定した訓練が行われました。

空に向かって花火を上げる警察職員。

これは、大きな音によってクマを山へ追い払う訓練です。

この訓練は県警が2024年から行っているもので、県内から約30人の警察職員が参加しました。

11日はクマよけスプレーを使った訓練も行われ、警察官たちは5mほどの距離に迫ったらスプレーを手に取り、風上からクマの顔を目がけて噴射する手順を確認していました。

県内では2025年、クマによる人への被害が15人と2024年の同じ時期より7人増加していて、県警はこの訓練を通じて、対応にあたる警察職員も被害に遭わないようにしたいとしています。

県警本部 地域課 池田義雄次長
「地域住民の安全を守るため(警察が)被害に遭わないことも大切。クマの生態や対処法を学びながら、対応していきたい」

また11日はクマの生態に詳しい専門家の講義も行われ、警察職員たちは「クマのえさになるものを家の周りに置かない」といった住民への注意喚起も改めて学んでいました。

岩手めんこいテレビ
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