横浜市の大黒ふ頭では、ナンバープレートのない車が多数放置されている。車は長期間放置されたようなものだけでなく、新車同然に見えるものもあった。横浜市港湾局は、海外輸出前の中古車とみて、所有者への指導を続けている。
路肩にズラリと並ぶ“ナンバーがない車”
取材班が向かったのは、横浜市にある「大黒ふ頭」。

リポート:
たくさんの車が道路の脇に止まっています。あ…ナンバープレートのない車がたくさん止まっていますね。
道路脇にズラリと並ぶ車には、ナンバープレートがついていない。

この黒い車は窓ガラスが割れ、車内がごみだらけになるなど長い間、放置されているとみられる。

リポート:
あちら(の車の)中を見てみますと、タイヤらしきものが見えます。

道路には“高級外車”も放置されていた。

そして、こうした放置車には「警告書」が貼られていた。「景観を損なう行為は悪質な犯罪」であると書かれている。

ナンバーなしの車であふれる大黒ふ頭だが、車の中にはなぜか真新しい軽自動車が多く並んでいた。それらの車には、警告書が張られていない。

実は、大黒ふ頭にある道路は私有地と同等の扱いになるので、道路交通法に該当しない。そのため、長期間でなければ道路に車を止めることが認められているのだ。
“持ち主”の男性は「みんなやってる」
番組が現場で取材を続けていると、ナンバーなしの車の“持ち主”だという男性に話を聞くがことができた。

ナンバーなしの車の“持ち主”:
全部、検査の車。全部検査をやっている。たぶん明日は車がない。みんなこういうことをやっている。これもこれも、うちの車。

「検査をするために車を止めている」と話す男性。

横浜市港湾局によると、大黒ふ頭にあるナンバーのない車は、これから海外へ輸出する“中古車”の可能性があるという。

道路が、船に積む前の“仮置き場”になっていたようだ。

横浜市港湾局は、車を撤去しない場合について「所有者への指導を行い、可能な限り自宅を訪問し、本人がいない場合は家族に伝えるなど粘り強くやっていく」と話している。
(「イット!」9月10日放送より)