イギリス・ロンドンで目撃されたのは、真っ黒に塗りつぶされた壁。
実はここ、正体不明のアーティスト「バンクシー」の新作が描かれた場所です。
裁判所の壁に描かれていましたが、公開からわずか数日で異変が起きていました。
発見当初、見に来た人で大騒ぎに。
FNNのカメラもかけつけましたが、シート、バリケード、そして警備員と、徹底的に人目に触れさせない“鉄壁のディフェンス”。
バンクシーが8日に公開したのは、倒れたデモ参加者に向かって裁判官が小づちを振り上げているように見える絵。
イギリス政府が、親パレスチナ団体の活動を禁止したことをめぐり、デモに参加した数百人が逮捕されたことが関係していると指摘する声もありました。
今回、FNNが新たに入手した映像には、撤去中の作品を撮影しようとする女性と警察とのやり取りも記録されていました。
警察:
もし携帯電話が落ちても拾ってあげられませんよ?
撮影者:
ありがとう。それでも私はそうする価値があると思います。大義のあるアートは、それだけの価値があります。
わずか数日で姿を消したバンクシーの新作。
政治的なメッセージとして注目を集めましたが、裁判所はあくまで「歴史的建造物に指定されている」ことを撤去の理由としています。