秋に向けて仕込まれた日本酒の出来栄えを審査する「県清酒品評会」が、11日から秋田市で始まり、審査員が新酒の味や香りを確かめていました。
審査会は酒造りの技術向上を目的に、県酒造組合が毎年開いています。2025年は県内26の酒蔵から、秋田酒こまちや美山錦など県産の酒米を100%使用した純米酒の部門に43点、酒米を4割以上精米した吟醸酒の部門に46点が出品されました。
酒は味だけではなく、色や香りなどが総合的に評価され、大学の研究者や技術者が一つ一つ口に運びながら審査していました。
2025年はコメの価格が高騰し、酒造りには厳しい環境でしたが、行政の支援と蔵元の高い技術で乗り切り、コメのうまみが感じられる酒に仕上がっています。
県総合食品研究センター醸造試験場・上原智美審査長:
「ここ数年暑い年が続いてコメがとけにくいと言われ、とけにくい年は酒が少し薄くなってしまうが、見た限りでは薄い酒はなく、香りがあってコメのうまみがしっかりのった酒になっている」
審査結果は、10月21日に秋田市で行われる表彰式で発表されます。