11日午後、東京都心を猛烈な雨が襲いました。
午後3時過ぎのお台場は白くかすみ、台風が直撃したような暴風に。
記録的短時間大雨情報が発表された品川区。
大規模な冠水被害が起きました。
川のように流れる水でバイクが倒され、また地下の施設には大量の雨水が流れ込んでいます。
都内で猛烈な雨が降り出したのは、午後1時半ごろ。
都内では世田谷区、目黒区、大田区、港区、品川区で記録的短時間大雨情報が相次ぎ発表。
川の氾濫も相次ぎました。
午後3時過ぎの世田谷区を流れる谷沢川です。
川の水がフェンスを越え、氾濫していることが分かります。
また品川区では、立会川が氾濫。
川の橋桁から水が噴き出し、周辺が冠水しています。
立会川は激流のような流れとなり、水位は建物の室外機付近まで達していました。
午後5時半に水位が下がった状況と比べると、水位が急上昇したことが分かります。
氾濫した立会川に設置されている河川カメラの映像には、午後3時過ぎから水位が上昇し、急下降する様子が映っています。
小平市では、マンホールから水が噴き出していました。
この現場では、マンホールが吹き飛んだことによるとみられる事故も発生。
事故に遭った運転手は「爆発した時にそこ通ってた。前がへこんでるのは、その時にすっ飛んだのでああなった。バーンと音がして上から破片が降ってきて」と話します。
目黒区自由が丘でも大雨による被害が。
ここは子供たちが通う学習塾。
地下1階の天井近くまで雨水が流れ込んでいました。
塾の講師は「授業の準備でいたんですけど、床にある物をあげたりとかしたんですけど、もう今となっては全て焼け石に水…。こんなことになるとは…」と話しました。
わずか10分ほどの間に、一気に浸水したといいます。
パソコンやコピー機などが水没してしまったものの、授業開始前だったため子供たちはおらず、けが人などは出ていないということです。
猛烈な雨に加え、落雷も相次ぎました。
立川市の集合住宅では、落雷によるものとみられる火事が発生。
ベランダ部分が黒くすすけています。
団地の一室で「雷が落ちて2階が燃えている」と通報があり、90代の女性が煙を吸って病院に搬送されました。
警視庁が詳しい出火原因を調べています。
川崎市のJR武蔵小杉駅構内では冠水が発生。
関東では、このあとも猛烈な雨が降る恐れがあり、冠水や交通の混乱などに注意が必要です。