秋田県の鹿角市議会の政治倫理審査会で、市の職員へのハラスメント行為が認められた現職の議員が11日、取材に応じ「ハラスメントと認識していなかった」と弁明しました。
鹿角市の政治倫理審査会は、現職で4期目の舘花一仁議員が、市の職員にハラスメント行為をしたと結論付けました。
舘花議員は除雪を巡り、市内の自治会長から苦情を聞いた際、電話で怒りながら職員を緊急に呼び出したほか、2025年1月には職員2人に「ふざけるな」などと感情的になり、除雪を実施するよう高圧的な態度で迫りました。
舘花議員は11日、開催中の市議会の委員会に出席したあと、取材に応じました。
鹿角市議会・舘花一仁議員:
「職員に対する現場での厳しい指導が、除雪がなっていない・来ないという部分で市民からの困っているという付託に答えるために一生懸命頑張った結果が、いま考えると感情的になってしまった」
自身の行為に対する認識を問われると、舘花議員は「私はハラスメントの認識はなかった。しっかり対応したという思いだった」と弁明しました。
また11日は、舘花議員を除いた17人の現職議員による全員協議会が開かれました。
協議会では、舘花議員に辞職を勧告しないことは決まりましたが、議会の対応についてはまだ検討中で、9月19日の議会最終日に明らかにされます。