能登半島地震による液状化の被害が出た富山県射水市の港町地区の一部で、地盤の地下水位を下げ、再発を防ぐ対策の実証実験に向けた工事が本格化しています。

射水市の港町地区では約100軒の住宅などが建つ3ヘクタールのエリアで液状化の被害が発生。

地下水を汲み上げて地盤を強固にして再発を防ぐ「地下水位低下工法」と呼ばれる
対策が検討されています。

その実証実験に向けた工事は一昨日から本格化し、11日は約40メートルの「集水管」を埋め、集めた地下水をポンプで汲み上げるための縦穴を掘る作業が行われています。

実証実験自体は今年12月から半年間かけて行われ、効果が確認されれば、対策工事をするかどうかの住民合意を得るための協議に入ることになっています。

*射水市建築住宅課 液状化対策・市街地整備班 西村隆班長
「一刻も早く液状化対策を進めることが住民の安心につながる。これからもスピード感をもって対策に取り組んでいきたい」

能登半島地震により液状化の被害が出た県内5つの市のうち、対策の実証実験が行われるのは初めてのケースです。

富山テレビ
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