富山県射水市の新湊漁港で富山湾の秋の味覚・ベニズワイガニが今シーズン初めて水揚げされました。

昨シーズンは能登半島地震の影響で不漁が続いていましたが、今シーズンの初日は大漁です。

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*リポート
「午前9時半、今シーズン初めて漁に出たベニズワイガニ漁船が港に戻ってきました」

*ベニズワイガニ漁師
「面白かった」

Q.たくさんカニがいた?
*ベニズワイガニ漁師
「そう」

ベニズワイガニ漁は、毎年、9月1日に解禁されますが、新湊漁港では猛暑の影響でカニの鮮度を保つのが難しいことから、去年から水揚げを10日ほど遅らせています。

強風のため、11日は4隻のうち2隻が出港しました。

ベニズワイガニは能登半島地震の後、漁獲量が減り、去年は地震前の半分以下に落ち込みましたが、初日の11日は船のタンクがすべて満杯。大漁となりました。

Q.3つのタンクがいっぱいになるのは?
*ベニズワイガニ漁師
「あまりない。続くとは思わないが(今後も)それなりに獲れてくれれば」

*ベニズワイガニ漁師翔冠丸・尾山憲治さん
「大漁だと思う。最高」

カニ漁船、翔冠丸では1隻で軽トラック2台分の84ケース、約1200匹のカニが獲れたということです。

また、競り場でも変化が。

*リポート
「これまで真っ赤な絨毯のように並べられてきたベニズワイガニですが、今年の競り場は風景が様変わりしています。このように大きなカニは目皿の上に並べられ、そのほかのカニはケースに入れて競りにかけられます。」

*新湊漁協 中野剛参事
「少しでも鮮度を保ちたいという思いで変えた。衛生面でも今まで直に置いていたが、少しでもきれいな形でお客様にお出しできれば良い。」

競り場のコンクリートが暑くなっていることや、衛生面を考慮し、今シーズンから変更しました。

そして初競りが始まると威勢の良い掛け声とともに、仲買人たちが勢い良く競り落としていきました。

新湊漁港での初日の水揚げは2隻で1700匹。1隻あたりの水揚げは去年を上回りました。

なかでも重さ1キロ以上、甲羅の幅が14センチ以上のものだけが認められる「極上」のベニズワイガニも1匹あがり、競りにかけられました。

Q.いくらで売る?
*極上を競り落とした仲買人
「他の店だと1万2000円だから負けないで1万5000円で(売りたい)」

ベニズワイガニ漁は冬にかけて最盛期を迎え、来年5月中旬まで続きます。

*ベニズワイガニ漁師 高志丸・亀谷昌克船主
「地震の影響もあるけど場所を変えてカニをたくさん獲って新湊のカニをたくさん食べてほしいです」

新湊漁港では先月からシロエビも漁獲量が回復傾向にありますから、ベニズワイガニも今シーズンの豊漁を期待したいですね。

富山テレビ
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