11日午後になり大気が不安定となった関東地方。
東京都内でも各地でゲリラ雷雨が発生し、大田区などで緊急安全確保が発令されました。
突然降り始めた雨に、ビニール袋をかぶって移動している人や、「(天気予報を)見てたんですけど、大丈夫かなと思ってたらやられました」と傘を買った人もいました。
東京・新橋では、激しく打ち付ける雨にビルに避難する人が多くいました。
東京・世田谷区では、観測史上1位となる1時間に92mmの雨を記録。
その後、東京都で記録的短時間大雨情報が発表されました。
午後2時半ごろに撮影された世田谷区の映像では、道路が冠水していて、車が通るたびに波となって歩道まで打ち寄せている様子が分かります。
排水溝からは水が噴き出し、冠水の影響か、すぐそばでは警察官が交通整理をする様子もありました。
不安定な大気の影響により、千葉・木更津市では竜巻とみられる突風が発生しました。
午後3時ごろに撮影された映像では、灰色の雲に覆われた空に向かって、地上から砂ぼこりが巻き上げられている様子が分かります。
撮影した人は「うお!と思って、アメリカでよく見る竜巻の映像。あれみたいな感じでびっくりしました。雨はポツポツ降っていたけど、雷とかは全然聞こえなかった。風もそんなにあるかなくらいで、木更津でこんなの見られてびっくりした」と話しました。
2分ほどの動画の最後になると、竜巻とみられる突風は消えていました。
撮影した人によると、竜巻とみられる突風が発生したのはわずか5~6分。
撮影者に被害はなかったということです。
突然、降り出した局地的な大雨。
東京・三鷹市でもゲリラ豪雨に見舞われました。
地面を激しくたたきつける雨。
遠くから雷鳴が響くと、横殴りの雨へと変わりました。
傘をささずに歩く人の姿もありました。
午後3時過ぎに戸越銀座商店街で撮影された映像では、冠水した道路の水が大量に地下の店舗へと流れ込んでいく様子が分かります。
その横では、どこからか流れてきたのか、パイロンが通り過ぎていきます。
大雨は東京・お台場でも。
「イット!」の取材中、雨音をかき消すほどの大きな雷鳴が何度もとどろいていました。
1本の傘で肩を寄せ合うようにして歩く男女や、激しい雨の中、傘をささずに走る男女、さらに激しい風も吹き、傘が壊れてしまう人もいました。
激しい雨に視界が悪くなり、車はヘッドライトをつけて走行していました。
この大雨の中、フジテレビの目の前にも雷が。
商業施設の屋上に設置された避雷針に向かって、何度も稲光が走ります。
この大雨と雷からわずか30分後には晴れ間が広がりました。
多くの観光客が訪れていた浅草でも、雨を避けるため雷門の下に逃げ込む多くの人たちの姿がありました。
ゲリラ豪雨は神奈川・横浜市でも。
神奈川県では、横浜市や川崎市で1時間に約100mmの猛烈な雨が降ったとみられ、記録的短時間大雨情報が出ました。
雨はやんだと思いきや、何度もゲリラ豪雨が襲いました。
午後2時半ごろに川崎市で撮影された映像では、道路が冠水し、前を走る車がハザードを点滅させると路肩に避難している様子が分かります。
一方、対向車線からは、トラックに続き自転車が冠水した道を進んできます。
冠水した道路は、タイヤが半分ほど隠れる深さがあるように見えます。
そして雨雲は千葉方面へ。
午後4時半ごろの千葉・四街道市の高速道路上で撮影された映像では、雨粒がかなり大きく、雨脚もかなり強く、対向車両もライトをつけて走っている様子が分かります。
前の車もかなり水をまき上げているのが分かります。
一面、灰色の空から降る激しい雨。
前を走る車の水しぶきで、視界が悪くなっていました。