8月に行われた弓道の全国中学生大会で、宮崎西中学校の女子団体が初優勝を飾った。接戦を制した決勝戦での勝負強さ、そして「団体戦」と「技能優秀賞」の二冠達成は、日頃の鍛錬とチームワークの賜物だ。選手たちの凛とした姿と喜びの声を紹介する。

宮崎西中、弓道全国大会で優勝!

宮崎県代表の宮崎西中学校が、8月に行われた弓道の全国中学生大会・女子団体で見事優勝を果たした。

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1チーム3人が4本ずつ矢を放ち、的中数を競う団体戦。決勝戦は10対10の同点で競射にもつれ込む接戦となったが、宮崎西中はこれを制し、悲願の初優勝を達成した。さらに、矢を射る動作の美しさなどを評価する「技能優秀賞」も受賞し、宮崎県勢初の二冠を達成した。

キャプテンの活躍とチームワーク

キャプテンの坂元香菜子選手は、決勝戦で1番手を務めた。

全ての矢を的中させるなど、精神面と技術面でチームを支え、優勝に大きく貢献した。坂元選手は「チーム全体をまとめられるように、一致団結して戦えるように頑張った」と語った。

2番手の小玉かりん選手は、試合の流れを左右する重要なポジションのプレッシャーをはねのけ、勝利に貢献した。「前の選手が外したときは絶対に当てるという気持ちで、当たったときはそのまま流れを引き継ぐ気持ちで頑張った」と試合を振り返った。

3番手のエース、西村日咲選手は、予選から決勝まで合計25本の矢を放ち、外したのはわずか2本。驚異の的中率でチームを優勝に導いた。西村選手は緊張をほぐすため、試合前に「ワクワクする~!」と敢えて口に出し、のぞんだという。

西村選手は「自分がこれを外したらチームが負けてしまうと思って引いた。楽しかったです。(優勝して)これまで協力してくれた方々に、やっと恩返しができました」と安堵と喜びを語った。

チーム唯一の2年生、宇都宮由奈選手は控えとして大会に臨み、先輩たちを支えた。「先輩たちが全国制覇のために努力していて、それを一番近くで見ていたので感動した。自分もそうなりたいと思った」と語った。

 指導者の喜びとチームの感謝

20年以上チームを指導してきた齊藤逸郎コーチは、今回の快挙に目を細めた。「すごく感動しました。うれしかったです。弓は放れの瞬間が大事で、彼女たちはそれがきれいでスムーズに、鋭くキレている。本当にいいチームです。最高です」と選手たちを称賛した。

最後に、チーム全員で「日本一になりました。応援ありがとうございました」と感謝の言葉を述べた。日ごろの鍛錬とチームワークでつかんだ日本一に、大きな拍手を送りたい。

(テレビ宮崎)

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