自民党の鹿児島県連は6日、石破首相の任期を待たずに前倒しで総裁選挙を実施する「必要はない」と決定した。
県連会長も務める森山幹事長が鹿児島市内で会見し、県連執行部の全会一致で決まったと説明したうえで、自身を含め県連所属の国会議員4人も「県連の決定に背くことはない」と述べ、いずれも総裁選前倒しを求めないとの考えを明らかにした。
森山氏は、石破首相が物価高対策を含む経済対策を秋に策定する考えを示したことについて、「やるべきことはしっかりやっていくという総理の強い気持ちだと思う」と述べ、野党など一部から出ている「政治が停滞している」との批判に反論した。
また、首相経験者の麻生最高顧問など党内の実力者や閣僚など政務三役からも総裁選前倒しを求める意思表明が広がっている現状について記者に問われると、森山氏は「そういう意見がある中でどう選択していくかという自民党の文化は、良い文化だと思う」と評した。