コメの価格の高騰が続く中、JA福井県五連の宮田幸一会長は3日、東京で小泉農林水産相と面会し、生産者も消費者も安心できる価格の仕組みづくりが必要だと訴えました。
JA福井県五連の宮田会長は3日午後、農林水産省で小泉大臣と面談しました。
冒頭で小泉大臣は、備蓄米の放出について「本来ならやらずに済むのが一番いい。やむを得ない判断だった」と切り出しました。
一方の宮田会長は「やはり生産者米価が気になる。ここを安定していかないと、持続可能な農業にはならない」と訴えました。
農家の実情を踏まえたうえで小泉大臣は「どのような米価にしたら安定した生産ができるのか、心を一つに農政を前向きな方向に向けていかなければいけない」と協力を呼び掛けました。
面会後の記者会見で宮田会長は「有意義だった」と振り返り、コメの増産についても生産現場の実情を伝えたとしました。
宮田会長は「コメの増産については、我々は既にもうムギも作っている中で、どうやって増産していくのか。このバランスをどうしていくのか課題がたくさんある」と訴えたのに対し、小泉大臣は「そうですね、早急に検討して進めていかなければならない」と返したということです。