自民党の麻生太郎最高顧問は3日、横浜市で自らが率いる麻生派(43人)の研修会を開催し、自身が総裁選挙の前倒しを要求する意向を正式に表明した。
麻生氏は講演で、7月の参議院選挙について「まさに惨敗と言えるものだった」と触れた上で、「次の衆議院選挙で勝利できる体制を整えるということこそが今から行っていなかければならないことだ。それこそが2日の両院議員総会で示された総括の『解党的出直し』という表現につながったのだと思っている」と強調した。
その上で、「私自身については、総裁選挙の前倒しを要求する書面に署名、提出をすると決めている」と明言した。
出席した麻生派の議員らに対し、前倒し要求への同調は求めなかったが、麻生氏は「党内が一丸となって邁進できる体制を整えるためにはどうすればいいのか、ひとりひとりがそうした観点に立ってしっかり判断して頂ければと思う」とした上で「支援者に対しては自らの政治行動の説明責任が伴う。堂々と胸を張って説明できる行動をお願いしたい」と呼びかけた。