富山県内で倒産リスクの高い企業が1568社に上ることが、民間の信用調査会社の調べで分かりました。

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帝国データバンク富山支店によりますと、今年6月時点で県内の倒産リスクの高い企業は1568社で、県内企業全体の9.7%にあたり、去年12月と比べて75社増加しています。

富山県は北陸3県で最も高く、全国平均の8.7%を上回りました。

業種別では製造業が516社と最も多く、半年前から83社増加しました。次いで建設業が268社となっています。

一方、運輸・通信業や小売業では倒産リスクの高い企業が減少。市場からの淘汰が進む一方で、厳しい経営環境に対応できない企業のリスクが顕在化しています。

特に売上高10億円未満の企業が倒産リスクの高い企業の96.9%を占め、小規模事業者に集中しています。

帝国データバンク富山支店では、企業に対し、コスト構造の見直しや価格転嫁、IT活用による生産性向上などの取り組みが重要だと指摘しています。

富山テレビ
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