秋田県鹿角市で政治倫理審査会が議員1人のパワーハラスメント的な行為を認定したことを受けて、鹿角市の笹本市長は「聞き取り調査を受けてない」とした上で「パワハラのない市政をつくっていきたい」と述べました。

鹿角市では前職の市議からパワーハラスメントを受けたとの情報が寄せられ、市の職員を対象にした無記名のアンケート調査で237人のうち27人がパワハラを「受けた」「見た」と回答しました。

その後、記名式のアンケート調査で職員227人のうち3人が現職を含むそれぞれ別の議員からパワハラを「受けた」または「見た」と回答し、内容は「大声をあげていた」「急に呼び出された」などでした。

これを受け、聞き取りなどを行った政治倫理審査会は18日、議員による1件のパワハラ的な行為があったと認定しました。

こうした結果を受け25日、2021年から市議を1期務めた笹本真司市長は「自らは聞き取り調査を受けていない」と明らかにした上で次のように述べました。

鹿角市・笹本真司市長:
「今回の認定は残念なことであるが、しっかりと今後を良好につくっていくことが大切だし、既にパワハラ的行為を受けた職員へ今後の対応は、職員の立場を守る立場としても率先した行動が必要だと思うので、これを機にパワハラのない市政をつくるために最大限努力していきたい」

鹿角市は9月中にホームページでパワハラ的な行為をした議員の名前や内容を公表することにしています。

秋田テレビ
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