連日のように気温が40度を超える灼熱の日本列島。

4日も全国の240を超える地点で猛暑日となり、命に関わる災害級の暑さが続いています。

40度を超えた石川・小松市。

夏休み中の観光客でにぎわう金沢市内。
駅のシンボル「鼓門」をバックに記念撮影する様子が見られました。

富山市でも40度に迫る暑さに。
正午過ぎに39.8度まで気温が上昇しました。

日傘を深く持ち歩く人やチラシで日よけする人、そして熱中症対策でしょうか、2リットルの水を持ち歩く人の姿が見られました。

鳥取市では、かげろうが発生し、空気が揺らめくほどの暑さとなりました。

4日の関東地方も40度に迫る暑さが続出しました。

最高気温38.2度を観測した群馬・桐生市では、動物園のサルたちが水の中で泳いでいました。

前橋駅前周辺では、暑さ対策として欠かせないハンディーファンを持つ人たちが多く見られました。

3日連続で猛暑日となった東京都心。

これまでに67人が熱中症で搬送されました。

最高気温は36.1度を観測しましたが、ビルに設置されている温度計は39度を表示。

帽子に水筒、ハンディーファンと万全の暑さ対策をしても、夏休み中の子どもはぐったり気味です。
ミストもフル稼働していました。

こうした災害級の暑さで、住宅には思わぬトラブルも発生。
窓ガラスに大きなひびが入っています。

外の暑さと冷房が効いた室内の温度差で窓ガラスが割れてしまう「熱割れ」という現象です。

窓ガラス修理店・高木実代表取締役:
例年だいたい7月から9月ぐらいの真夏の時期ですね、依頼がどっと増えてくるんですけど、今年は6月中から前倒しで依頼は入ってます。すだれみたいな物を(窓ガラスの)外側につけて、直射日光を当てないようにするっていうのが一つの対策になるのかなと思う。

連日のように観測されている40度超えの暑さ。

5日、関東でさらなる警戒が必要です。

日本気象協会の予想最高気温では、群馬・桐生市で41度。
40度超えの地点も過去最多となる10地点を超える恐れがあり、熱中症対策への万全の備えが求められます。

ひび割れた地面。
新潟・津南町のダムです。

貯水率は3日時点で6%にまで低下しました。

深刻化する水不足が米どころを直撃。

小泉進次郎農水相が、農業被害について視察に訪れました。

小泉進次郎農水相:
目の前の課題を、このようにスピード感を持って解決する事に専念したいと思います。この渇水対策三本柱。人も出します、給水車も出します、そしてお金も出します。

新潟県のスーパーでは、飲料水が品切れとなっていました。

列島各地で相次ぐ深刻な水不足。

田園風景の先に見えてきたのは、約1800世帯に生活用水などを供給している兵庫・丹波市の三宝ダムです。

水位の低下で地面の一部が見えています。

一方、山形・山辺町の大蕨の棚田では、日本の棚田百選に選ばれた風景が危機を迎えています。

グループ農夫の会・稲村和之代表:
山から流れてくる水、この水が回って下に行く。(Q.いつぐらいから水不足?)7月の中旬ぐらいから。7月、8mmしか(雨が)降っていない。

そのため田んぼでは、暑さと水不足の影響で土が乾いてひび割れてしまっています。

グループ農夫の会・稲村和之代表:
高温がずっと続いている。せっかくの水も田んぼに入ってもすぐ蒸発してしまう。初めての経験。

このまま水不足が続くと稲が枯れ、米の収穫ができなくなるといいます。

グループ農夫の会・稲村和之代表:
予報を見ると、雨マークを早くつけて早く(雨を)降らしてくれと。稲が今水をほしがっているので、稲に水を与えてくれという気持ち。

水不足の影響で、今後の米の価格にも影響が出るのでしょうか。

宇都宮大学農学部・松平尚也助教:
高温渇水による影響が広がると、秋以降コメ価格が高止まりして(5㎏)3000円台後半に推移する可能性も。一部の銘柄米は価格が高騰する可能性もある。

FNN
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