宮崎県がコロナ禍で実施した観光業界への支援策を悪用し、現金1200万円あまりを不正にだまし取った男女3人の裁判です。
宮崎地裁は、主犯格の男に懲役2年8カ月の実刑判決を言い渡しました。

判決を受けたのは、宮崎市の無職・村上浩一被告50歳と、同じく高原香織被告46歳、それに宮崎市の会社役員・佐藤朋広被告61歳です。

判決文によりますと、3人は2022年、県が県内の宿泊施設やその利用客に対して実施した「ジモ・ミヤ・タビキャンペーン」の宿泊助成金制度やクーポン制度を悪用し、総額1200万円あまりをだまし取った詐欺の罪に問われています。

25日の公判で、宮崎地裁の設樂大輔裁判官は、3人の中で最も多く犯行を繰り返していた村上被告に対し、「共犯者の中で最も多い600万円あまりの利益を得た一方で、全く被害弁償をしていない」などとして、懲役2年8カ月の実刑判決を言い渡しました。

一方、高原被告と佐藤被告に対しては、被害弁償を行っていることなどを理由に、執行猶予の付いた有罪判決を言い渡しました。

弁護側は、「控訴するかは本人と協議して決めたい」としています。

テレビ宮崎
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