◆ロサンゼルス・エンゼルス6-5ロサンゼルス・ドジャース 13日(日本時間14日午前10時38分試合開始、エンゼルスタジアム)
メジャーリーグ(MLB)、ドジャースは13日(日本時間14日)、適地でエンゼルスと対戦し、大谷翔平選手(31)は「1番投手・DH」で先発出場。投げては5回途中4失点、打者としては初回に12試合連続安打となる三塁打をマークした。
前日のエンゼルス戦で大谷は9回にライトスタンドへ4試合連続となる43号ホームランを放つなど、3打数1安打2四球、本塁打1、打点1、得点2の成績。3連敗中のドジャースは、この日一足先に試合を終え勝利したパドレスに地区首位の座を明け渡した。勝てば再び首位タイとなる一戦だ。
“投手”大谷は今季8試合に先発し0勝0敗・防御率2.37。前回登板の6日カージナルス戦では4回を投げ被安打2、奪三振8、失点1の成績だった。移籍後初となる古巣エンゼルス相手の登板となり、2023年WBC以来となる“兄貴分”マイク・トラウト選手(34)との対決に注目が集まる。
1回表の第1打席、大谷はカージナルス先発のヘンドリックス投手がカウント2-2から投じた6球目のチェンジアップを引っ張り、ライト線を破るスリーベースヒットで出塁し12試合連続安打をマーク。続く2番ムーキー・ベッツのレフトへのタイムリーで今季115得点目のホームを踏み先制。1死1塁となって4番ウィル・スミスがレフトスタンドへツーランホームランを放ち、ドジャースが3-0とした。
1回裏、大谷は1番ネトを三振、2番シャヌエルをセカンドゴロに打ち取り、2死走者なしで3番トラウトとの“MLB初対決”。マウンド上で少し笑みを浮かべた大谷は5球目まで全て直球を投げ込み、3-2フルカウントからの6球目、最後は139キロのスライダーで見逃しの三振を奪った。
2回表無死1塁で大谷の第2打席、カウント2-2で5球目の低めチェンジアップを空振りして三振。
2回裏、無死走者なしで4番ウォードに右中間スタンドへソロホームランを浴びた大谷は、続く5番モンカダに二塁打を許し、1死三塁となって7番レンヒーフォの犠牲フライでこの回2点を失う。
3回裏、大谷は2三振を含め三者凡退に打ち取る。
4回表1死1、2塁で大谷の第3打席、3-2フルカウントから四球を選んで出塁。1死満塁となって投手が2番手ゼファジャンに代わったが、2番ベッツがライト前へタイムリーを打って1点を追加。2死満塁となって4番スミスが押し出しの四球を選びこの回2点目を挙げ、ドジャースが5-2とした。
4回裏の先頭で大谷は3番トラウトと2度目の対戦。カウント2-2からこの日最速の162キロの直球を外角低めに投げ込み、2打席連続で見逃しの三振を奪った。2死から5番モンカダに三振振り逃げを許し、暴投で2塁まで走者を進めたが、6番アデルをショートゴロに打ち取って難を逃れた。
今季最長を超えて5回表もマウンドに上がった大谷は、先頭の7番レンヒーフォから三振を奪ったが、8番オハピーにセンター前ヒットを許す。続く9番テオドシオの打球は打ち取った当たりだったが、ライト前にポトリと落ち連続安打で1死1、2塁に。ここで1番ネトがレフトへタイムリー二塁打を放って5-4と1点差に詰め寄られたところで、ドジャースは大谷から2番手バンダにスイッチした。バンダは2死満塁のピンチを招いたが、踏ん張って後続を抑えた。
大谷はエンゼルス時代の2023年8月9日のジャイアンツ戦以来、735日ぶりの勝利投手となる権利獲得を目前にしての降板となった。敵地ながらマウンドを降りる際には古巣ファンから温かな拍手が送られた。この日の“投手”大谷は4回1/3、打者19人に今季最多の80球を投げ、無四球で被安打5、被本塁打1、奪三振7、失点4の成績。
指名打者として出場を続けた大谷は6回表無死1塁で迎えた第4打席、3番手チェフィンを相手にカウント2-2から7球目の内角スライダーを空振りして三振。
8回表2死走者なしで大谷の第5打席は、前日トリプルプレーに打ち取られた“因縁の”5番手バークとの対戦。カウント2-2から5球目の外角ボール気味の直球を見送ったが、少し遅れて主審がストライクをコール。見送り三振に大谷は苦笑いを浮かべて首を左右に振った。
8回裏2死満塁で8番オハピーがドジャース4番手エンリケスからセンターへ2点タイムリーヒットを放ち、エンゼルスが6-5とついに逆転。
試合は9回表をクローザーのジャンセンが三者凡退で締めたエンゼルスが6-5で勝利。ドジャースは4連敗、今季エンゼルス戦は悪夢の6戦全敗となり、ナ・リーグ西地区で首位パドレスから1ゲーム差の2位に後退した。
“打者”大谷は4打数1安打1四球、得点1の成績だった。