ウクライナ情勢を巡り、アメリカとロシアの首脳会談が15日に予定される中、ロシア軍はウクライナ東部で防衛線の一部を突破し攻勢を強めています。

戦況を分析するウクライナの情報団体「ディープステート」によりますとロシア軍は11日、東部ドネツク州でウクライナ軍の防衛線を突破し約11km前進しました。

この地域はロシア軍によるドネツク州全域の支配を防ぐ要衝の1つで、ウクライナの軍事専門家は「兵力不足などにより脆弱(ぜいじゃく)な部分を突かれた」と指摘。

ロシア軍はドネツク州の約6割を掌握していて、占領地のさらなる拡大を図っているとみられます。

こうした中、ロシア国防省はウクライナと国境を接する南部ロストフ・ナ・ドヌーで新しい契約兵が健康診断を受ける様子などを公開しました。

ウクライナ軍が兵士確保に苦戦する中、ロシア軍は兵力の確保が順調に進んでいることをアピールする狙いがあるとみられます。

15日にアメリカ・アラスカ州で予定される米露首脳会談を前に、ロシア軍の攻勢は一層強まっています。

フジテレビ
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国際取材部
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