SNSの普及などにより日本でもADHDへの理解は進んでいる。
しかし、「普通」や「集団行動」を重んじる文化的な背景により、依然として困難を感じている家族は少なくない。

中には「レッテル貼り」を心配して、学校には言わず薬だけ飲んで対処している子供もいるという。

世界を変えるのはADHD

「発達障害と診断するとみなさん落ち込みますが、私は強みにもなると思っています。

『世界を変えるのはADHDだ』と言った先生もいます。子供が小中学校の時は苦労するかもしれませんが、世界を変えられる人をつぶさないようにするのが我々の役割だと思っています」

(画像はイメージ)
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日本は国民皆保険制度によって、誰もが平等に医療を受けられる機会に恵まれている。

そのため保険適用内での治療がスタンダードだが、それ以上を希望する患者には自費診療となるが追加のプログラムも選択肢として増えているという。

「保険適用内でできる治療は医療行為ごとの点数が決まっているので限界があります。もし患者さんが『もっとやりたい』と希望するのであれば、最先端の学習支援を受けられる態勢は整っています」

(画像はイメージ)
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発達障害には、「適切な見立て」と「早期発見・早期介入」、そして「予防的介入」が大事だという。

もし子供の行動に少しでも不安に思うことがあったら「まだ小さいから様子を見よう」ではなく、なるべく早くに医師や支援機関などに相談してみてはどうだろうか。

我が子の特性を「困ること」ではなく「自信がつくこと」に変える力強い一歩となるかもしれない。

プライムオンライン特集班
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