本来なら冬眠を迎える時期だが、スキー場にクマが出没した。
クマに遭遇にした男性が緊迫の様子を語った。
そして、クマは一体いつ冬眠に入るのか、専門家に聞いた。
突然クマが現れ、猛ダッシュで追いかけられる
冬本番を迎える中、本来、冬眠を迎えるはずの“クマ”の出没が止まらない。
12月7日、長野・白馬村のスキー場。

スノースケートをしていた男性が白銀のゲレンデを華麗に滑り降りていたその時!

突如目の前に、クマが現れ急接近。

さらに猛ダッシュであとを追いかけてきた。

男性は追ってくるクマに恐怖を感じつつ、後ろを見ながら安全な場所まで急いで滑っていく。

遭遇した直後のスキーヤー:
クマが出た!
スキー客:
そうですね。
遭遇した直後のスキーヤー:
やばっ…追いかけられました。

スキー場に出没したクマ。パトロール隊が出動する事態となった。
当時の様子について男性は…。

クマに遭遇した人:
急に出てきたのでびっくりした。目が合っちゃったんで…。クマの方がびっくりしてて、すごい驚いた顔していた。
専門家「冬ごもりには肉付きが足りない」
冬眠することなく、市街地や人の集まる場所に出没するクマ。
一方、どのような条件が整えばクマは冬眠するのか?

北海道・新得町にあるヒグマを野生に近い姿で見ることが出来る施設では、まもなくクマが冬眠に入ろうとしていた。

サホロリゾート ベア・マウンテン 坂出 勝園長:
外気温がだいぶ下がって(クマの)代謝が下がらないと寝ることができないので、目安として(冬眠は)12月中旬から後半に毎年行う。

クマは冬眠に入ると何も食べないため、秋口から通常の3倍にもなるえさを与えられ、たくさんの脂肪を蓄える。そのため、体重が400キロを超えるクマもいるという。

そして冬眠が近づくにつれ、えさの量を徐々に減らしていき、12月に入ると“絶食日”を設けて胃を小さくし、冬眠へと入っていくという。

今は獣舎の中にワラを敷き、春まで眠る“ベッド作り”にも余念がない。冬眠の準備を進めるクマ。
ベア・マウンテンの園長は、街に出没するクマの特徴について、“冬眠するには体がまだ小さい”と指摘する。

サホロリゾート ベア・マウンテン 坂出 勝園長:
冬ごもりには少し肉付きが欲しいな、(脂肪がもっと)あったほうがいいという体格のクマが多いように感じる。山にえさがないので町中に出てきて、なんとか冬ごもりの体格を目指している感じにとれる。
(「イット!」12月11日放送より)
