特に大きな被害を受けたエリアでは、大雨からすでに3日がたつものの、11日も家に流れ込んだ泥の掃除など復旧作業に追われていました。
家の中に入った泥を流したり、泥のついた家具の掃除など後片付けに追われる住民。
霧島市隼人町のこちらの地域では、大雨による排水が間に合わず内水氾濫が発生。
多くの住宅や施設で浸水被害が発生しました。
多田百合香記者
「霧島市にある温泉施設です。私の身長は156cmですが、こちらを見てみますと、2m近くまで水位が上がったことが確認できます」
こちらの温泉施設「西郷どん湯」でも床上浸水の被害を受けました。
こちらは8月8日、「西郷どん湯」の向かい側にある宿から撮影された写真です。
温泉施設の入り口や自動販売機を覆い隠すほど水位が上がったことが分かります。
また、脱衣所一面に土砂が流れ込み、浴槽内は土砂で埋め尽くされていました。
西郷どん湯 湯守・中村良美さん
「(自分の)車とお客さんの4台の車を一緒にちょっと高い所に持って行きました。それがやっとで、帰ってくる時は、、もうこれぐらい(の水位)だったので」
「その後、ずっと水がどんどん速かったです。2m近くまで来たということ。ちょうど入り口の所まで」
施設内では床一面に土砂が広がり、高い所につるされたタオルにも泥の跡が。
現時点では施設再開のめどは立っていないと言うことですが、「西郷どん湯」は周辺住民が集まり、交流する場だったということです。
西郷どん湯 湯守・中村良美さん
「貴重な場所だと思っているので。ぜひ、こんな状態だけど、また復活させて守っていきたい」