韓国の特別検察は尹錫悦前大統領に対する2回目の拘束令状の執行を中断したと発表しました。
尹氏の妻・金建希氏の不正疑惑を捜査する特別検察は7日朝、拘置所にいる尹氏を取り調べるため1時間以上にわたり拘束を試みましたが尹氏の抵抗を受け中断しました。
尹氏の弁護団によると、特別検察の関係者10人あまりが椅子に座る尹氏を囲み、そのまま椅子ごと連行しようとしたところ、尹氏は椅子から落ちたということです。
特別検察は「尹氏の負傷などが懸念されるため拘束を中断した」としています。
特別検察は今月1日にも尹氏の拘束を試みていて、その際には尹氏が服を着ずに床に横たわり抵抗したため拘束は失敗に終わっていました。
拘束令状の期限は7日までとなっていて、韓国の聯合ニュースは「拘束令状の執行が難しいと判断されれば取り調べなしにすぐに裁判にかけられる可能性もある」としています。