“超熱帯夜”に不快さMAX…昼夜問わず暑さが続く夏

日本列島が猛烈な暑さに包まれている中、日中だけでなく夜の暑さが多くの人を悩ませている。
8月4日夜から5日朝にかけて特に鳥取市では、夜間も30℃を下回らない「超熱帯夜」となった。
「エアコン」がもはや「命を守る道具」になっているといえる中、効果的な使い方を取材した。

連日続く災害級の猛暑
連日続く災害級の猛暑
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最低気温が30℃前後…

連日続く暑さは、夜も衰えを知らず…8月4日午後9時から6日午前9時までに観測された最低気温は鳥取市で30.2℃と、30℃を下回らない「超熱帯夜」となったのを筆頭に、松江市で28.9℃など昼間と見間違えるような数字が並んだ。

山陰各地の6日の最低気温
山陰各地の6日の最低気温

熱帯夜にあえてエアコンつけずに寝てみると…

福村翔平記者:
現在、気温は29.3℃。きょうはあえて、エアコンをつけずに眠ってみます。

5日夜か6日朝にかけての最低気温が28.8℃と「超熱帯夜」一歩手前だった松江市。
どれほど寝苦しいのか、記者が実験して確かめた。

室温29℃台の寝室で実験
室温29℃台の寝室で実験

室温は29℃台…何度も寝返り 気持ち悪さでギブアップ

午後10時半に就寝した福村記者。室内の気温が29℃台から下がらない中、定点カメラでは、寝返りを打つなど、せわしくなく動いていて、とても安眠しているようには見えない。そして…。

福村翔平記者(午前2時半):
気温は30℃近く、まったく変わっていません。体がベタベタとしていて、気持ち悪くて起きてしまいました。

ここで記者はギブアップ…。
その後はエアコンをつけて寝室の環境を整えて「安眠」することができたという。

エアコンなしで就寝も 寝苦しさにギブアップ
エアコンなしで就寝も 寝苦しさにギブアップ

エアコンは命を守るアイテムに 快適な睡眠へ3つのポイント

寝苦しい夜でもしっかり睡眠をとるには、エアコンをうまく使うことが大事だ。
大手家電メーカー・パナソニックは、3つのポイントを紹介している。

ポイント1.
「エアコンを寝室に入る30分前にON」
エアコンを稼働させてから、寝室が適温になるには時間が必要なためで、効率よく良い睡眠環境をつくることが大切だ。

ポイント2.
「設定温度は26℃から28℃、もしくは除湿モードに」
途中でエアコンを停止すると、寝苦しい室温に戻ってしまうことから、熱帯夜ではタイマー設定せず、「朝まで点けっぱなし」にして適温を保つことを推奨している。

ポイント3.
「扇風機・サーキュレーターを組み合わせる」
同じ室内でも、冷たい空気は下に、暖かい空気が上になりやすいため、エアコンの向かい側に置くことで、部屋の空気を効率的にかき混ぜ、室内の温度を均質にすることができるいう。
電気代の節約にもつながるとしている。

快適な睡眠へ エアコン使用の3つのポイント
快適な睡眠へ エアコン使用の3つのポイント

暑い夏は続く…「熱帯夜」にエアコンの効果的な活用を

2025年の夏から秋にかけても、気温は平年より高くなると予想されていて、8月は引き続き多くの地点で熱帯夜となる日が多くなると見込まれている。
特に体温調節が難しい高齢者や小さな子供などには、決して大げさではなく「命を守る道具」としてエアコンを効果的に使うことが呼びかけられている。

TSKさんいん中央テレビ
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