環境に優しい乗り物として注目されるEVバス。九州電力は宮崎市で運転士向けの試乗会を開催した。地球温暖化が深刻化する昨今、脱炭素化は喫緊の課題だ。その中で注目されているのが、温室効果ガスを排出しないEVバスである。2050年の脱炭素社会実現に向け、導入に向けた動きが加速している。5日に宮崎市で開催された試乗会の様子をレポートする。
九州電力がEVバス試乗会を開催

九州電力宮崎支店は5日、電気で走るEVバスの運転士向け体験試乗会を宮崎市で開催した。導入を検討する宮崎交通のバス運転士や県の職員など約50人が参加し、実際に座席に座ったり、運転して乗り心地を確かめたりした。
九州電力はEVバス普及を推進

2050年までに温室効果ガス排出量を実質ゼロにする取り組みを進める九州電力グループは、すでに福岡県や大分県でEVバスをスクールバスや路線バスとして定額利用できるサービスを展開している。
オカファーエニス豪アナウンサー:
実際に街中を走っているんですが、かなり静かです。ガソリン車と違ってモワッとした暑さがないので涼しくて快適です。
EVバスの特徴

EVバスは約2時間の充電で150キロから200キロの距離を走行できる。また、雨の日や夜間の運転でも見やすい電子ミラーや、乗客が使用できるUSBポートも搭載している。
試乗した運転士の声

宮崎交通乗合部の平元和久専任部長は「多分オートマチックだと思うが、切り替わるときのショックが全くなくて乗りやすかった。“電気バス特有”なのか、エアコンがよく効くのでこの暑い夏も快適にご乗車頂けるのかな」と感想を述べた。
九州電力の今後の展望

九州電力宮崎支店企画・総務部の熊須彰一グループ長は「脱炭素をするのが日本全体の取り組み。“少しでも早く宮崎県内でこうした電気バスの導入が進めばいい”と思っている」と語った。
宮崎交通は今後、「将来的な導入を検討していきたい」としている。
(テレビ宮崎)