農林水産物や食品の輸出額が上半期として過去最高となりました。
農林水産省が発表し、2025年1月から6月の輸出額は8097億円で、2024年の同じ時期に比べ15.5%増えました。
2002年に統計をとり始めて、上半期として過去最高額となりました。
インバウンド客の増加で世界的に日本食の関心が高まり、欧米などで日本食レストランが増えたことなどが要因です。
品目別では、日本産の水産物輸入を停止していた中国からの輸出先の転換で米国やベトナム向けに「ホタテ貝」が、健康志向の高まりで「緑茶」が大きな伸びを見せました。
下半期は、米国が日本への相互関税を15%としたことによる影響が懸念される一方、中国は2023年から停止してきた日本産水産物の輸入を一部地域で再開すると発表しています。
農水省は、米国の関税措置について「一部の業者では輸出を控えるなどの影響があった」とした上で、「関税などの影響を分析し、2025年に2兆円という目標の達成に向けて輸出を促進していく」としています。