大相撲七月場所は7月27日に千秋楽を迎えた。熊本出身で新入幕の草野は、惜しくも優勝を逃したが、敢闘賞と技能賞を受賞。また出身地の熊本・宇土市では多くの市民が取組を見守った。そして、千秋楽から一夜明け、名古屋で七月場所を終えたばかりの草野が、地元の宇土市役所を訪問した。

千秋楽で優勝の可能性残した草野

7月27日、宇土市では、優勝の可能性を残したまま千秋楽に臨む草野を応援しようと応援会が開かれた。

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約100人がテレビ観戦するが、3敗の草野の取組前に、2敗でトップの琴勝峰が勝利し、初優勝が決定。このあと草野は小結・高安に敗れたが、新入幕で迎えた今場所を11勝4敗と健闘。敢闘賞と技能賞に輝いた。

応援会に集まった子どもは「頑張ってる姿を見られてよかった」や「気合は一番だと思う」と話し、中学時代に草野を指導した髙濵壽夫さんは「立派なもん、よく頑張った」と、力闘を見せた教え子を讃えた。

千秋楽の朝稽古の後に見たものとは…

大勢の職員や市民に拍手で迎えられ、祝福の花束を受け取った草野。出迎えた光井正吾副市長に成績を報告した。

草野は報道陣の取材に「〈やっと終わったな〉という感じと、(ゆっくりして、また来場所に向けて頑張っていこう〉という気持ちがある。十両と違い技術もだが、力が2倍くらい違い、そこにビックリした。投げの技術や前に出る圧力とかそうやって勝てたので〈通用しているな〉と感じた」と初入幕した七月場所の感想を語った。

また、「一番、気が引き締まったのは、(きのう)千秋楽の日の朝稽古のあと、部屋に発泡スチロールが届いていて、中を見たらタイがあって。それがちょっと勘弁してほしいというか。引き締まった。どうなったか分からないけれど」と、千秋楽の朝に起きた驚きの体験について話した。

草野は「来場所も千秋楽まで優勝争いに残れるように、三賞も取りたい。(今場所の)11番に並ぶ2桁勝てるように頑張る」と話し、史上三人目となる新入幕優勝は逃したが、二桁勝利で勝ち越しは大健闘。

(テレビ熊本)

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