ロアッソ熊本に所属する17歳のストライカー、神代慶人選手。今シーズンは出場機会を増やし、9月末までに7得点と着実に成長している。高校生としての素顔、そして思い描く将来に迫る。
プロ2年目 2007年生まれの17歳
ロアッソ熊本、背番号28、FWの神代慶人選手。熊本市出身で2007年生まれの17歳だ。
ロアッソ熊本のアカデミーで育ち、1学年上の道脇豊選手に続き、2024年に16歳の若さでトップチームに昇格した。2024年3月には、16歳5カ月5日でゴールを決め、J2最年少得点記録を更新した。
プロ2年目となった今シーズンはスタメンでの出場機会も増えて、主力として戦っている。
J2の月間ヤングプレーヤー賞にも選出
浜田友里子アナウンサー：よろしくお願いします。ここまでの今季の感想は？
神代慶人選手：得点を決められているというところはいいと思うんですけど。〈チャンスがある中でもっと点を決められるな〉という悔しい部分もある
浜田友里子アナウンサー：今のこの5得点は全然満足していない？
神代慶人選手：はい
浜田友里子アナウンサー：目標は？
神代慶人選手：10ゴール
浜田友里子アナウンサー：あと半分、いけますよね？
神代慶人選手：頑張ります
このインタビューの取材後、神代選手はさらに２得点を挙げ、9月末時点で7得点としている。また、今シーズン、特にインパクトを残したのが札幌戦でのスーパーゴールだ。
浜田友里子アナウンサー：周囲の反応は？
神代慶人選手：『すごいね』っていう声もありましたし。『まぐれだろう』っていう、ちょっといじってくるような声もあった
浜田友里子アナウンサー：まぐれではないですよね？
神代慶人選手：そうですね
このゴールを含め6月は4試合で3得点。J2の月間ヤングプレーヤー賞にも選ばれ、選考委員からは「素晴らしいポテンシャル」「昨シーズンから自信を深め、その成長がプレーにも表れている」と評価された。
「一つひとつのプレーにこだわりを」
また、昨シーズンはPKでの得点が多かったものの、今シーズンは流れの中でのゴールなど得点パターンも増えていて成長が見える。
浜田友里子アナウンサー：練習で意識していること、大事にしていることはどういうこと？
神代慶人選手：一つ一つのプレーを繊細にタッチして得点を決めるというところを一番意識している
浜田友里子アナウンサー：繊細にタッチする？
神代慶人選手：ミスをしないっていうこと
浜田友里子アナウンサー：大木監督からも言われたり？
神代慶人選手：『一つ一つのプレーにこだわりを持て』って言われる。こだわり持ったらミスしないと思うので。意識している
神代選手はそう話すが、大木武監督は「まだまだ」と話し、「〈ゲーム勘〉など、一言では言えないが、相手への対応など。試合をするごとによくなっている」と評価する。
神代選手の高校生の素顔に迫る
ところで高校生の一面も持つ神代選手。東海大星翔高校に通う3年生だ。トレーニングがあるため、毎日通うことは難しいそうだが、登校すれば真剣な表情で授業に出席。ちなみに得意な教科は体育で、苦手な教科は「体育以外の全部」だそう。
神代選手が「ずっと一緒に遊んでいる。温泉行ったり、スターバックス行ったり」と話す同級生は、神代選手のことを「仲間思いで、一緒に居てすごく楽しくなる人」と話す。
また同級生は「ゲームのキャラの話とか。『ブロスタ』というキャラがいっぱいいて、相手と戦うゲーム。いっぱい技を持っているから技の話とかをする」と話した。この日の昼食は母親の手作り弁当。高校生としての等身大の姿が垣間見えた。
2025年は17歳ながら22歳以下の日本代表に飛び級で選ばれた神代選手。どんな将来を描いているのだろうか。
神代慶人選手：毎試合、得点を決めるようなイメージで日々練習しているので、それができるようにやっていきたい
浜田友里子アナウンサー：将来的にはどういう選手、どういう結果を残したい？
神代慶人選手：チームで一番、点を取る。どこのリーグに行っても、どこのチームに行っても一番、点を取る選手になりたい
浜田友里子アナウンサー：海外でもプレーしたい？
神代慶人選手：最終的にはプレミアリーグでプレーしたい
熊本から世界へ、17歳のストライカーから目が離せない。
（テレビ熊本）
