大分市内の無人販売店で、餃子やポン酢を繰り返し盗む男の姿が繰り返し防犯カメラに捉えられた。
男は支払うそぶりだけ見せて商品を持ち去る常習的な行為を続け、店舗側は警察に被害届を提出。被害は累計約10万円にのぼるという。
運営者は努力して作った商品を盗まれたことに強い憤りを感じている。

支払うふりで商品を窃取

大分市内で17日午後5時頃、無人販売店「小春餃子」に現れたのは、“招かれざる客”だった。防犯カメラに撮影されたのは、たびたび店を訪れては商品の餃子を盗み取っていく犯行の一部始終だ。

冷凍庫から餃子を取り出す男(提供:小春餃子)
冷凍庫から餃子を取り出す男(提供:小春餃子)
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当初、サンダルを履き、カジュアルな装いで現れた1人の男は冷凍庫へと向かうと、商品の冷凍餃子をいくつも手に取っていた。そして袋に商品を入れると再び冷凍庫へと向かい、さらに商品を詰めていった。

ようやく全ての餃子を袋に詰め込むと、「おっと、いけない!忘れるところだった」と言わんばかりに、ポン酢を指さし、何本も袋に入れた。

いっぱいになった袋を持つ男(提供:小春餃子)
いっぱいになった袋を持つ男(提供:小春餃子)

手にした袋は商品でパンパンに膨らんでいた。その後、料金箱へと向かい、お会計かと思いきや、手元にお金がないにも関わらず、入れる素振りを見せていた。

男はこれで飽き足らなかったのか、店の奥へと向かうと、再びポン酢を手にした。そして、またしても支払うそぶりを見せ、店を出ていった。

常習の餃子窃盗…被害拡大に店怒り

さらに18日午後9時頃、よほど餃子の味が気に入ったのか、あの“餃子ドロボー”とみられる男が再び店に姿を現した。

別日にも犯行を行っていた男(提供:小春餃子)
別日にも犯行を行っていた男(提供:小春餃子)

この日も餃子とポン酢を次々と袋に入れ込むと、今度は払うふりすらせずに立ち去っていった。

店は警察に被害届を提出したというが、同一とみられる男は5日から10回にわたり店を訪れ、商品を盗んでいたという。被害総額は約10万円にのぼるとされている。

被害を受けた無人販売店「小春餃子」の松垣敬祐代表は、「物価も上がって材料費も上がっている中、スタッフと苦労しておいしいギョーザを作って提供したいということで作っているので、腹立たしい気持ち。お金をきちんと払って購入してもらいたい」と語っている。
(「イット!」 7月27日放送より)

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