しかし、本場ナポリの郷土料理「ジェノベーゼ」は、この「茶色のパスタ」が本当の姿。最初は驚きを隠せなかった子どもたちからも好評で、みんなも好きなパスタになったそうだ。

「ナポリの『ジェノベーゼ』は、タマネギと牛肉を煮込んだ、甘いコクがある、日本の食事で例えると牛丼のようなパスタです。みなさんが思い浮かべる緑色のパスタはナポリでは『ペスト ジェノベーゼ』と言います」
一方、ナポリ出身の夫は日本で「ジェノベーゼ」のパスタを頼んでも、緑色のパスタが出てくるため、「自分が『ジェノベーゼ』だと認識しているパスタはどこにあるのだ!」とカルチャーショックを受けていたという。
そこで、「ジェノベーゼ」と「ペスト ジェノベーゼ」のレシピ・作り方を、ありのママさんのレシピ本『史上最高!おうちイタリアン』(講談社)から一部抜粋・再編集して紹介する。