自衛隊の制服組トップ・吉田圭秀統合幕僚長は11日、韓国で、アメリカ軍のダン・ケイン統合参謀本部議長、韓国軍の金明秀合同参謀本部議長と会談した。
自衛隊の制服組トップが韓国を訪問するのは15年ぶり。また、アメリカと韓国の政権が変わってから、日米韓の制服組トップが会談するのは初めて。
会談は約3時間行われ、朝鮮半島、インド太平洋や周辺の地域における安全保障上の課題に対応するため、日米韓3か国間の緊密な協力の重要性の認識を共有した。
また、北朝鮮によるロシアへの部隊の派遣と、ロシアから北朝鮮への軍事技術移転のおそれについても議論した。
会談後の共同声明では、「北朝鮮による不法な核・弾道ミサイル計画の継続的な進展を非難し、関連する国連安保理決議に従った北朝鮮の完全な非核化に向けた連携を続けることで一致した」と強調。さらに、「北朝鮮に対して、朝鮮半島、インド太平洋や、それを超えた地域を不安定化させるすべての違法行為を直ちに停止することを強く求めるとともに、北朝鮮の脅威に対応するために引き続き協力していく」としている。
また、2024年に初めて実施された日米韓共同訓練「フリーダム・エッジ」について振り返り、今後の演習の深化に向けて、共に取り組んでいくことを表明した。