テレビ宮崎の夕方ニュース「#Link」でお天気コーナーを担当している気象予報士・古山圭子さんが特技のイラストを使って天気の豆知識を解説するコーナー。今回は「梅雨入り・梅雨明け」についてのクイズ。
気象庁は27日、九州南部が梅雨明けしたとみられると発表した。平年より18日早く、去年より19日早い。そして過去2番目に早い梅雨明けとなった。6月の梅雨明けは、1955年以来実に70年ぶり。さらに九州北部・中国・四国・近畿も梅雨明けとなり、こちらは6月に梅雨明けとなったのは過去初めてだ。

ここでお天気クイズ。気象庁はどうして、「梅雨入り」「梅雨明け」を発表しているのだろうか?

正解は、防災上の注意喚起のため。「梅雨入り」は、これから大雨の季節になるから「大雨災害に注意を」という意味。「梅雨明け」は、大雨災害の季節が終わって「やった~!」ではなく、「これから猛暑に注意を」という、やはり注意喚起のためだ。
梅雨明け早々、27日の宮崎県内はかなり暑くなった。最高気温は美郷で35.1℃の猛暑日、日南では34.6℃、串間では33.8℃と、6月の観測史上最高を記録した。

この先の週間気温を見ていくと、真夏の平年値よりもさらに暑い気温となりそう。特に28日(土)は、内陸を中心に猛暑日続出となりそうだ。「地球温暖化」ならぬ「地球沸騰化」というワードがふさわしい、そんな時代になってきたと感じる。

そして暑くなっているのは日本だけではなく世界でも同じだ。実は南国宮崎で、南の国のある作物が作られ始めた。ここからは、古山圭子の「ここ行こやん」のコーナー。今回、古山予報士は藤松舞アナウンサーと一緒に宮崎市の「カカオ農園」に行ってきた。

ここでは、沖縄と小笠原などの島しょ部を除いて、日本でカカオを作っているのはここの農園、「宮崎カカオ」だけだという。園主の大田原さん、前職は県庁職員だったが、宮崎市のあるお店でクラフトチョコレートを食べ、それに魅せられて、県庁を退職して一念発起したということだ。

実は、カカオ大国ガーナでは、気候変動の影響で生産量が減少しているという。これからは日本でもカカオを作れるのではないか、日本にカカオベルトを作りたいと、大田原さんは日々奮闘しているそうだ。
(テレビ宮崎)